ボクファンの話

もう、あの日から2週間も経つのかと思う反面、まだ2週間しか、とも思ってしまう。

 

つい昨日のことのようにも、遠い昔のことのようにも思えるまるで夢を見ているような時間だったなぁ、なんてあまりにもクサいけど、こう言っていたら、まだあの楽しい時間を思い出せるからそうする。

 

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2019年6月7日金曜日

ボクファン前々日、私は職場で唸っていた。とりわけ忙しいわけでも、急な案件が舞い込んできたわけでもない。

明後日のボクファンに向けてただただ早く帰りたかった。

 

夜の9時を回ってそろそろ帰ろうと支度をしながらラインをチェックする。

今日からスタッフの2人(ユウさんとしもちゃん)と合流することになっていたので、ラインで2人の状況を確認し、よしよしと頷く。問題なく時間通りに合流できそうだ。

 

遠方からこちらにやってくる二人に「今から向かう」と返信して職場の鍵を締める。

 

そして退勤し、職場前の横断歩道でトラックに轢かれそうになるわけだが、間一髪避けたので運がいい。(ソシャゲのガチャは出ない)

因みにその日の昼間は階段から落ちそうになるがなんとか回避したので健康体。

まだ死ねねぇ。そんな気持ちだった。

 

合流場所に指定した、コンビニに到着するとしもちゃんが待っていた。

ユウさんはまだ来ておらず、お互い夕飯がまだだったので、買い物しながら待つことに。

程なくして、ユウさんも到着。彼から「コンビニの外にいる」というラインが届いた。

コンビニを出て、ユウさんの姿を見て驚いた

遠方から来ているせいなのか、イベント用の荷物があったせいなのか、彼の傍らにはこれでもかと言うほどに想像以上の大荷物があった。

大きなキャリーバッグと、何が入っているのか大きな袋が2つ彼の横に置いてあった。

「自分も買い物するから荷物を見ていてくれ」とキャリーバッグを渡され、私は荷物をコンビニの外で見ていることに。

 

しもちゃんとユウさんの買い物を待ちながら「それにしても大荷物すぎないか…?」とユウさんの荷物を漁ることに。大きな袋漁ると大量の洗剤とか生活用品が出てきて「あいつアホだな」なんて思っていたが、

実はキャリーバッグ以外はユウさんの荷物ではなく、直ぐそばにいた外国人観光客の爆買いした荷物が置いてあっただけで、申し訳なく「Oh…Sorry…」と外国人に私が謝る羽目になっていたことを彼はきっと知らないだろう。

勝手に彼の荷物を漁ろうとした私が悪いのだが、コンビニの外から見えるレジで会計をしている彼に向って私は舌打ちを送るのだった。

あいつはこってりしたパンを買っていた。

 

2人は私の家に泊まることになっていたので、コンビニから我が家へ。

とりあえずご飯を食べて、特にすることもないので就寝。

 

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6月8日土曜日

ボクファン前日。

前々日からしもちゃん、ユウさんの2人と合流したのは勿論、前日準備の為だ。

 

軽く朝飯を食って会場へ向かう。

会場のレイアウトを考えるために一回下見に来ているので、迷うことなく来れた。偉いぞ、自分。

 

会場で他のスタッフさんとも合流。

さぁ準備を始めるぞ!ふーふーーーー!

 

準備した。疲れた。ふー!ふーーー!なテンションは維持できなかった。

 

一年半ぶりに会うムゥちゃんパネルは可愛かった。なんだこりゃ。可愛いぞ。そして写真を撮ることは忘れた。

思えば今回のボクファン、全然写真を撮っていない。撮るべきだった。忘れていた。

携帯の写真フォルダを見返してもあるのは

しもちゃんと一緒にした、会場の2階にあったワンちゃんの銅像のベストショット選手権の写真と

会場の裏口にあった灰皿がなんか透明に見えて嬉しくて撮ったやつくらいだった。

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準備を終えて、腹ペコ&疲労

しかし我々にはまだ使命があった。

美味しいと噂のハンバーグ屋さんに行くことだ。

このハンバーグ屋は以前も行こうと言っていたのだが、その時は結局行けず食べることができなかったのだ。

この2回目のハンバーグチャレンジ逃してはならない。先帝の無念を晴らすのだ。

 

と意気込むものの腹ペコ&疲労状態ではやはりめんどくささが勝ち、近場のサイゼリヤで夕飯をすますのであった。

今日じゃない。明日が一番大切な本番なんだ。無理はできねぇ。

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6月9日 ボクファン当日

 

来てしまった。来ちまった。

朝からわりと緊張していた。あまり覚えていない。

 

昨日と同じ電車に揺られているのに気持ちはだいぶ違う。

気持ちを落ち着かせるために電車内で「SNOW」をインストールした。

特に意味はない。ただ、なぜか「SNOW」インストールしてしまったのだ。

そのインストール以来「SNOW」を起動していない。

そして、後に会場でとある方にそのことを話したら「今はSODAがブームですよ」って教えて貰えた。またひとつ若返ることができた。

 

さて会場に着いた。

会場内の最終確認、打ち合わせ、もろもろ終えた頃にサークル参加者の皆さんが続々到着。

私は受付をしていたので、受付の席からサークル参加の皆さんが各々のサークルを設営するところを眺めていた。なんというか素直に感動した。

前日の準備で会場の準備はほぼほぼ完成していたが、決定的に足りないものがあった。

サークルだ。

どんどん設営されていくサークル、それに伴ってどんどん「ボクファン」が出来上がっていくような気がした。

「あぁ、ついに始まる」ってこの時やっと思ったのかもしれない。

 

サークル設営が完了する頃には多くの一般参加の皆さんが待機列を作っていた。

開場まで間もなくだ。

 

開場までにスタッフ、サークル参加者の買い物時間を設けていた。

「ひっひーーー!買うわよ!」受付をいったん離れサークルへ向かう。

しかし、やはりアホな私の財布には2000円しか入ってなかった。ホントアホだった。

私のボクファン買い物計画は開場前に脆くも崩れ去った。

 

そういえば、私はユウさんのサークルに委託で本と色紙を置いて頂いていた。

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手に取って頂いた方本当にありがとうございます。

お陰様で、資金ができ、千円札を握りしめてサークルへ向かうことができました。

(買えなかったやつは後日ネットで買いました)

 

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ボクファンが始まった。

私は受付で参加者を迎える。

隣で一緒に受付をしているスタッフの手際の良いこと。

無力な私は「アリガトゴザマース」とビンゴカードとアンケート用紙を渡すだけだった。すまねぇ。

 

さてさて、そんなわけで始まったボクファン。

楽しかった。

こんなに大勢の人が来てくれて、「おおおおボクファンだ!」って嬉しかった。

いろいろあったが、いろいろありすぎたんでボクファンの中身は割愛。

気が向いたらまたここに追記していくかもしれない。

 

あー、あとボクファンでリア友に遭遇してしまった。

当日の手伝いスタッフとして会場入りしていたのだ。

まぁビビった。仲がいい子だったけど、こういう同人活動しているって話はしたことなかったからほんとびっくり。

 

ビーチバレーとかの時間イベントも楽しかった。

マイクを持たしてもらってたけど、特に喋ってなかったのは反省。コミュ障なんすよ。

 

コミュ障のせいで参加者さんとも全然話せなかったな。

後からツイッター見て「あぁ!この方も来てたんだ!」ってなってた。しょぼん。

 

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ボクファンの終了がアナウンスで告げられる。

楽しい時間はあっという間というが、私はわりとあの時間はなぜか長く感じていた。

勿論、楽しくなかったわけではない。でも不思議と長く感じた。

 

スタッフだけになった会場を見て寂しさがこみ上げた。

「あぁ、終わったな」

いや、「あーあ、終わっちゃった」て感じだったかもしれない。

会場を片づける。並べた机と椅子を戻し、壁に貼っていたポスターや間違い探しを取り外す、余った頒布物を段ボールにしまう、持ち寄った備品も片づける。

 

何もなくなった会場にムゥちゃんのパネルだけ残してスタッフで記念写真を撮った。

セルフタイマーを使ってスタッフ全員で撮った写真は何年後かにも見直すのだろう。

 

その後は打ち上げ会場へ向かう。

荷物が多く、タクシーの定員オーバーで乗れなかった私は一人電車に乗って打ち上げ会場に向かう。

あえて言うが、「おめーの席ねぇから!ぎゃははは!」となったわけではない。スタッフにそんなこと言う人はいない。自ら志願しただけだ。というかしもちゃんがここでお別れだったんで見送りも兼ねて、タクシーに乗らなかっただけだが。

 

向かう前に少し寄り道をしようと休憩がてら梅田のルクアの屋上から梅田を見下ろしていた。

現実に戻ってきている気がした。

 

まぁ、まだ覚めるのは早い。

休憩を終えて、打ち上げ会場に向かう。

道に迷う。広い道路が渡れない。

どうなってるんだこの町梅田。

会場は遠く遠くに感じた。

腹が減り過ぎてファミチキを食った。そういや、朝から何も食べていない。

ボクファンの間は全くお腹がすかなかったのに、急に減ってきた。

 

打ち上げ会場に着いて早速おにぎりを2つ食った。生き返った。

 

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打ち上げにもたくさんの方が来てくれた。

ミクリさんすげーなーってぼーっと思ってた。

そんでもってここでもコミュ障は発動していてあまり喋れなかった。

ケーキ美味しかった。飲み物めっちゃ飲んだ。

楽しい時間もそろそろ終わりが見えてきた。

 

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そんなこんなで今現在。

しっかり今まで通りの生活に戻っている。

仕事に行って、帰ってきてご飯を食べて寝る。

今まで通り。

ひとつ違うことは、帰ってボクファンの準備をしなくなったことだ。

これが今は寂しく思える。気がする。

大変なこともあったけど、それより楽しかったことが多いのは明白で、ボクファン1、ボクファン2両方ともスタッフとして参加させていただけたことを光栄に思う。

私なんかができたことって本当に些細なことだ。

それでも誘ってくれた主催のミクリさんには感謝しかない。

他のスタッフさんもほんと凄くて、すげーなって感じでした(小並感)

 

そんなわけでボクファンの振り返り。

またこんな楽しいイベントがあればいいなと期待して今日も眠ります。