ララピーのお部屋|スーパーマーケット ライフのホームページ ~ 街の、あなたの、一番店でありたい。しあわせ印のスーパーマーケットです。
↑ララピーとは
Twitterで「ララピー」と検索するのはこれで何度目だろう。
以前からしていることだが、今年の1月からその頻度は急激に加速している。
今日も仕事の休憩時間に検索していた私は酷く悲しくなった。いや、絶望した。
もはや生活のルーティーンになってしまったこの行動はもう意味がなくなったのだ。
Twitterで「ララピー」と検索するとたくさんのファンが見つかる。
ファン同士で交流し、嬉々としてララピーの写真をあげている。しかし、私はそういった人をフォローすることもなければ、そのツイートをいいねすることもない。
ファン同士で交流することは楽しい。分かっている。より充実したオタク生活になるだろう。
フォローしないのも、いいねをしないのも私の自己満足なのだ。
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私がララピーを好きになったのは大体2年半前だったろうか。
それから本格的に熱が入るのはもう少し経ってからだが。
去年の11月、ライフ(スーパーマーケット ライフのホームページ ~ 街の、あなたの、一番店でありたい。しあわせ印のスーパーマーケットです。|トップページ)で新しいキャンペーンが始まった。
冬のあったか鍋ライフキャンペーン第1弾。
対象の商品を買い、そのレシートを応募券としてプレゼントに応募する企画だ。
わざわざ、こんなところに書くのだから、すぐに察して頂けると思うが、当選するプレゼントの中に勿論、ララピーのグッズがあったのだ。
ララピーリュックにララピーポーチ。前者が抽選60名、後者が抽選100名のなかなか狭き門である。
応募の為の対象商品はミツカンの「鍋つゆ」
応募期間は11月頭から11月末までの1ヵ月間。
この時、私の1ヵ月間の食事が決まったのだ。
それからと言うものの毎日鍋を食べた。
仕事から帰宅したらまず鍋を作った。
ひとつ食べてはララピーのため。全然苦しくはなかった。
しかもどうだ。
今まで杜撰な食生活を送ってきた私だが、鍋のおかげで野菜も肉も摂るようになったのだ。
ララピーは私の身体すらも健康にしてくれるのだ、生きている気がした。
あっという間の1か月だった。
応募数は12口分。
1人暮らしにしちゃ上出来だ。
ポストに応募はがきを投函しているとき、想像は止まらなかった。
ララピーのリュックとポーチを身につけ駆ける私を想像した。とても楽しそうだった。
そういえば、帰省した時、母にカバンにつけたララピーのキーホルダーについて尋ねられた。
細かい説明は省いたが、「スーパーのマスコットキャラで、今凄い好き」と言うことを伝えたら。
「あんたは、また、もう」と呆れられた。
「もう」とはなんだ。
思えば、母には呆れられてばかりだった。
小学生の頃、友達が少なく、男のくせに女の子に混ざってシール帳にシールを集めて、可愛い手紙の折り方を覚えて、なわとびをしていた頃も母の呆れた顔があったことを思い出す。
話がそれてしまったので話を戻そう。
プレゼントの当選発表は締切から約1か月後。1月の上旬だ。
重要なのは「商品の発送をもって、当選の発表」になることだ。
届くまで分からないのだ。
いや、「外れた」ことすら、時間が経たないと分からないのだ。
だから、私はこの1月から何度も何度もTwitterで「ララピー」と検索した。
プレゼントが届いた人は必ず呟くだろう。
「ララピーが当たった」と
私みたいなやつだったら「ララピー」とは文章にいれず、「当たった」とだけ呟くだろうが、きっと「ララピーが当たった」と呟く人はいるだろう。
私は確信していた。
この場合、プレゼントは一斉に発送されるだろう。
つまり、「ララピー当たった」の呟きがTLにあるにも関わらず、私の手元にソレが無ければ……
そういうことなのだろう。
そういった理由で「ララピー」と何度も何度も検索したのだ。
「発送は約1か月後」としか公式が記載していないので、細かい日程は分からない。
私は検索し続けるしかなかったのだ。
そして、1月12日。
「ララピー当たった」を見つけた。
足が震えた。手が滲んだ。
この日、私は朝から出かけていた。
帰宅するのは終電で、家に着くころは日をまたいでいるだろう。
「きっとそうだ、私のもとにも届いてる。やった!やった!」
寒い日だったが不思議と温かい。寝不足の頭はハイになっていた。
落ち着かない気持ちのまま帰宅してポストを覗いたが、
不在伝票は入ってなかった。
いや、まだだ!!!!!!!!!!
地域によって1日くらい到着の差はうまれるだろう。
明日だ、13日が勝負だ。
そんな、思いも虚しく13日にインターホンがなることはなかった。
私は部屋で1人、胡桃を食べていた。
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そして今日、仕事の休憩中、Twitterで続々と上がる当選報告を見ながら煙草を吸った。
見ろ、アラサ―だからタバコも吸えるんだ。
アラサ―でもララピーが好きなんだ。
「なんとなく送ったら当たった」なんて呟きを見たら煙が目に染みた。
しかし、実は私はまだ希望を捨てていない。
このキャンペーンには第2弾、第3弾があるのだ。
全く同じキャンペーンが3か月続いている。
第2弾が12月中、第3弾が1月中を応募期間としている。
つまりそう、まだ私の鍋生活は終わっていない。
今日も食べた。美味しかった。
そして希望はこれだけではない。
第1弾の応募時、実家の住所でも別口で応募しているのだ。
もしかしたら、今頃実家に届いているのかもしれない。
そして荷物を受け取った母は
「あの子は、また、もう」と呆れながら、部屋の隅に置いているのではないだろうか。
次の帰省が楽しみで仕方がない。
私は生きている。