バトガの話

 

5月31日(金)

 

「バトガ、サービス終了やって」

 

 

 

仕事が終わって、ケータイを見ると、某氏からそんなメッセージが届いていた。

「ついにこの時がきたんだ」と私は少し、力が抜けた。

そして、「意外と泣ける」と短い言葉を某氏に返信したのだった。

 

「バトガ」とは

コロプラから配信されているソーシャルゲームバトルガールハイスクール」のことだ。

colopl.co.jp

 

神樹に選ばれた女の子たちが「星守」になって、「イロウス」と呼ばれる謎の侵略者に奪われた地球を奪還する…そんな物語のアクションゲーム。

 

「先生!3時間目の授業は、渋谷奪還ですね!」なんてCMがリリース当初、テレビで流れていたのを今も思い出す。

そんなバトガがサービス終了するという悲報を受け、少し思い出に浸ってみたくなったんだ。

でもまぁ、めちゃんこ詳しいわけでもなく、にわかファンみたいなもんなんで、変なこと言ってても許してやって下さい。

 

私がバトガを始めたのは、サービス開始した2015年4月すぐに!と言うわけではなく、開始して2ヶ月くらいすぎた頃だったと思う。

「星衣(せいい)ギャラクシー」のカードが実装された頃だと記憶しているので、多分間違いないだろう。

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※星守達は星衣と呼ばれる衣装を着るとこで戦う力を得る。(まぁ、星衣でなくても、メイド服とか浴衣とかそんなんでも神樹の力を借りて強く戦えるのだが)

 

バトガを始めて楽しかった。

あんまりしないタイプのゲームだったし、「ソシャゲってこんなゲームもあるんだ!」とガラケー世代には衝撃だったんだ。

 

サービス当初の星守は15人の女の子だった。(今は仲間も増えて15人より多いが)みんな中学生か高校生で個性豊かだ。星守は高校生までしかなれないのだ。

wiki.dengekionline.com

 

そんな15人の中で私が好きになったのは、火向井ゆりである。

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ゆり先輩だ。高校2年生だ。威厳がある(ない)。凄い。

 

ゆり先輩のカードが欲しくて、ゆり先輩の新しいカードが実装される度にガチャを回した。持ち前の引きの弱さで中々出なかった。

 

しかし、バトガは凄かった。私の引きの弱さを補う神がかったシステムが搭載されていた。

「星4のカード(最高レア)」もしくは「神樹の果実(同じ星4のカードを引いたときに貰えるアイテム)」を3個と引き換えに好きな星4カードが貰えるのだ。

昨今のガチャのシブいゲームが多い中、非常に良心的だった。しかも女の子が可愛い。一生ついて行ける気がした。

 

まぁ、運営さんもやはりこのシステムは良心的すぎると気づいたのか、2015年の12月にはこのシステムはほぼなくなってしまったわけだが。

 

そんな良心的なシステムは早々になくなってしまったが、ゲームは続けた。

楽しかったし、可愛かったし。

 

いくら急に武器ガチャという追加してほしくなかった新たなガチャシステムが出ても、

10連ガチャで星4確定ガチャがなくなったとしても、

どんどんインフレしていって過去のカードじゃ全然戦えなくなっても、

1日限定の闇鍋ガチャで石を搾取されても、

イベントと言う名の持ち物検査で全然クリアできなくても、

ストーリーがあんまり面白くなくても、

女の子の顔がなくなるバグがあっても、

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なんやかんや楽しくプレイしてた。

 

なんて悪い思い出を並べてみたが、勿論良いこともいっぱいあった。

 

アイドル計画で歌がでて、それをきっかけにバトガの曲がたくさんリリースされたし、(カラオケに入った時は嬉々してカラオケに赴いた)

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誕生日イラストは可愛かったし、

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コラボカフェにも行ったし、

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ランキングイベントで上位入賞したこともあったし、

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アニメ化もしたし…

 

そんな楽しい思い出もたくさんくれたんだ、バトガは。

 

非オタの友人に半ば無理やりバトガを始めさせたら、思いのほかハマってくれてバトガのことを話す友達ができたのは本当に嬉しかった。

「次のイベント何かなー?」

「誰のカードが実装されるかなー?」

「ここのステージ難しすぎひん?」

こんな他愛もない会話がほとんどだったが、同じ話題を共有できることが長く続けられた要因の一つであるだろう。

 

私はアニメはイッキ見より、リアタイで追う方が面白いと思う。

アニメの放送を見て、次の放送まで待つ時間に

「次はどうなるんだろう?」「あのキャラはなんだったんだ?」と通勤の電車の中で思考を巡らす。待ちに待った、放送日にはテレビの前にかじりついて放送を楽しむ。そのルーティーンがイッキ見より作品を濃厚に楽しめる気がするからだ。

 

バトガでも同じような感じだった。

「次は何かな、次は何かな」と友人とワクワクしながら話す時間はゲームをしている時間より楽しかったのかもしれない。

バトガのなんか面白いスクショも送りあった。なにがそんなに楽しかったのか分からないが、今でもケータイのカメラロールにたくさん残っているスクショみると頬が緩む。

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そういえば、コミケでバトガの本も買った。

ツイッターでよく拝見させていただいていた方の本で買えて嬉しかった。

 

前はツイッターにもバトガのことを頻繁に呟いていたと思う。

ガチャ結果とかここ可愛いとか。

傍から見たら気持ち悪かっただろう。

気持ち悪いこと呟いていたし、フォロワーにバトガしている人は多分いなかったし。

 

バトガを一緒にしていた某氏が初めて課金するときは付き添った。

バトガに課金が初めてじゃない。ゲームに課金自体が初めてだったようで、恐怖に顔色が悪くなっていた彼の顔を今も思い出す。

しかし、彼は引きが良かった。課金したら出た。

課金しても私は出なかった。妬むこともあった。

ゆり先輩に嫌われる時期もあった。自暴自棄になって、飲めないお酒も飲んだ。別の子に浮気もした。最後は仲直りしたけど。

 

あぁ、非常に見づらい文で読んでいてくれる方がいたら申し訳ない。

サービス終了と聞いてどうしても思い出に浸りたくなったんだ。

思い出したままにつらつらと書いているせいかまるでまとまりもないし。

あれだ、花さか天使テンテンくんの最終回で、ヒデユキ君がテンテンくんとの思い出をお話にしようとするけど、思い出がいっぱいありすぎてまとまらないやつだ。

「ゆりとの思い出が多すぎるよ…っ」

そんな気分だ。

花さか天使テンテンくん 17 (ジャンプコミックスDIGITAL) Kindle

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B073JGP1R8?ref_=dbs_mng_calw_16&storeType=ebooks

 

そういえば、「サービス終了する」とは随分前から噂になっていたと思う。

ストアのトップセールスにも並ばなかったし、ユーザーが少なくなっていることはゲームをプレイしていても伝わってきていた。

しかし、こうしてアニメ化もし、ゲームのメインストーリーを最後まで見れたことは本当に喜ばしい。運営へ感謝の気持ちでいっぱいだ。

 

とまぁ、本当に楽しませて貰った。

バトガをプレイしていた某氏に「終わったね」とメッセージを送ったら、

「もしかしたら、青春だったかもしれない」と寂しげに電話をかけてきた。

 

某氏が仕事に悩んでいるときにバトガを始めさせ、某氏は仕事に悩みバトガを辞めた。

そんな彼が「青春だった」と言うのならばきっと青春だったのだろう。

 

 

 ゲームは今年の7月31日をもって終了するが、まだ、私たちを楽しませてくれそうだ。他のゲームとのコラボに、記念本。

記念本は買おうかなと思う。

私がバトガをやっていた証明になると思うからだ。思い出を形で残したいと思うのだ。

 

こんなことを書いているが、私も最近はほぼほぼログイン勢だった。

イベントはしていなかったし、メインストーリーが追加されたらプレイしていたくらいだ。

 

今となってはそのことが心残りだ。

「最後までついていく!」なんて始めた当初は言っていたのに、このざまだ。

だから、もう終わると分かっているけど、あと少しの間しかみんなにゲームで会えないけど、またバトガを楽しんでみようと思う。

最近のカードは全然ゲットできていないが、手持ちのゆり先輩のカードを眺めよう。

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持ってないカードも多いが私の割には頑張った方だろう。

 

ありがとうバトガ、ありがとうコロプラ

ありがとうムミシタン。

 

さて、FGOの種火を集めるか。